・ファインド広告って何?
・ファインド広告の運用方法を知りたい
・新しいターゲティングにチャレンジしたい
というGDNやディスプレイ広告を運用している広告運用担当、WEBマーケターの疑問を解決します。
この記事では、最近GDNの新しい広告枠、ターゲティングとして拡大しているファインド広告(Discover Ads)について、広告の概要と適切な運用方法を紹介します。
・ファインド広告について理解できる
・ファインド広告の適切な運用方法を知りたい
・ディスプレイ広告をもっと広げていきたい
私はWEB広告運用の仕事を約6年しており、ファインド広告のベータ版ローンチから広告出稿経験があります。PDCAサイクルの回し方もわかっていると自負しており、GDNでの効果改善を実現しました。
ページコンテンツ
ファインド広告とは?
ファインド広告とは、別名Discover Adsとも言われ、Googleのディスカバーフィード面と言われる広告枠に掲載できる広告です。
⏩Googleのファインドキャンペーン詳細はこちら
実は日本でベータ版でローンチした時は、最初ディスカバリー広告と呼ばれていました。
しかし、商標の都合でディスカバリーという言葉を使う事ができなくなった為、途中でファインド広告に名称変更されました。
では、もう少しファインド広告について掘り下げていきましょう。
・ディスカバーフィードって?
・誰にでも表示される?
・広告出稿はどうやる?
・入札戦略は何が選べる?
ディスカバーフィードって?
スマホのGoogleホームの下に表示される枠がディスカバーフィードと呼ばれます。
Google検索枠の下の方に「おすすめの記事」と記載されている枠があると思いますが、ここにファインド広告が表示されます。
Yahoo!サイトの同じ様なイメージで、Google検索の下にニュースや記事が表示され、フィードに馴染む形で広告が表示されます。
他にもYoutube面に表示される事もある様ですが、基本的にはディスカバーフィードに表示されると思っていいです。
YDNのインフィード広告が広告業界を賑わせたのと同じ様に、インフィードっぽい形で広告が掲載できるので、CTRやCVRが高いと言われています。
誰にでも表示される?
スマホを見ていて、あれ?広告出てないじゃんって思いませんか?
実はファインド広告は、Android端末にはフルローンチされているのですが、iOS端末はほぼ出ていないと言われています。
※出てないと思ったあなたはiPhoneユーザーである可能性が高いです。
Googleに直接聞いたのですが、iOSにフルローンチされる事はまだ先の様で、これがもし可能になったらもっと配信が伸びていくであろうと想定されます。
また、ファインド広告が表示されるのはGoogleアカウントを持っている人だけなので、Gmailを使っていない人などは表示されません。
iOSにフルローンチしたら広告業界を席巻しそうな勢いですね。Googleアカウントを持っているユーザーにしか配信されない点でもターゲティング精度が高いのがポイントです。
広告出稿はどうやる?
ファインド広告は、ファインドキャンペーンというキャンペーン出稿形式で入稿できます。
つまり、ディスプレイキャンペーンや動画キャンペーンとは違うキャンペーン形式になる為、必然的にキャンペーン構成を分けざるを得ません。
ファインド広告は、複数のバナーや動画、タイトル、説明文を組み合わせて広告アセットを作成する為、ユーザーに適する形で最適化がかかった広告が表示されます。
GDNのレスポンシブディスプレイ広告みたいな広告出稿形式です。複数のアセットから最適な広告が表示される点で、CTRやCVRは高いと言われています。
入札戦略は何が選べる?
ファインドキャンペーンは、現時点では手動入札ができず、自動入札のみ適用されます。
自動入札の場合は、コンバージョン最大化かコンバージョン目標単価となります。
ですので、掲載開始後しばらくは手動入札でデータを溜めてから自動入札に切り替えるという事ができません。
その為、初速は自動入札のかかり方がややマイルドになり、インプレッションが伸びにくい要因にもなります。
入札戦略が自動入札にしか対応していない事を理解しておかないと、配信が伸びないことに否定的になりがちです。ただ、しっかり長期的に運用すれば綺麗に拡大させる事ができます。
ファインド広告の適切な運用方法
では、ファインド広告を理解したところで、適切な運用方法を紹介します。
長年ファインド広告を運用して成果を出してきた私が、自信を持って教えます。
・TCPAの設定は高めに設定
・広告アセットはまとめる
・非リマケも活用する
TCPAの設定は高めに設定
ターゲットCPAを設定する際は、目標とするCPAから1.2倍ぐらいに設定しておくといいです。
これはファインドキャンペーンの特性によるのですが、設定するターゲットCPAに対して少しマイルドに入札がかかる為、思ったほど配信が伸びないからです。
ただ、高めのターゲットCPAを設定したからといって配信が思いっきり伸びるという訳ではなく、少し配信が伸びるというイメージで最適化がかかり始めます。
また、通常のディスプレイキャンペーンと比較しても配信が伸びないというデータもありますが、これは先述したiOS端末にフルローンチされていない事とGoogleアカウントを持っているユーザーにしか配信されない事が理由です。
なので、データを溜めて最適化をかけるために、まずはターゲットCPAを少し高めに設定して様子見しながら運用するといいですよ。
ターゲットCPAを高く設定しても思いっきり配信が出ないのがファインドキャンペーンの特徴です。まずはデータを溜めるために思い切って強めにターゲットCPAを設定してみましょう。
広告アセットはまとめる
ファインド広告で使用するバナーや動画、タイトルや説明文などのアセットは、できるだけ1広告にまとめしょう。
⏩ファインド広告のクリエイティブガイドラインはこちら
これはファインド広告が1広告に複数アセットを入稿する事が推奨とされており、最適化をかけるために必要な事であるからです。
ファインド広告はアセットごとの良し悪しが「良・低」などのざっくりとした指標でしか現す事ができず、アセットごとにインプレッションやクリックを見たい場合は広告自体を分ける必要があります。
広告を分けてしまうと最適化がかからないため、分散しない様に入稿する方がクリエイティブの最適化がかかりやすく効果改善に繋がります。
バナーが8つ、動画が4つ、タイトルが4つ、説明文が4つある場合。
【悪い例】
バナーが4つ、動画が2つ、タイトルが2つ、説明文が2つを2セットに分けてそれぞれの数値を見る。
成果の悪い広告を停止し、新しい組み合わせで掲載する。
【良い例】
全て1広告に入稿する。
成果が悪い場合、アセットごとの低を別の物に差し替える。
広告の最適化をかけるため、広告はまとめてあげた方がスマート。1広告に広告アセットがまとまっていると最適化がかかりやすくクリエイティブPDCAを回しやすいです。
非リマーケティングを活用する
リマーケティングの方が成果が良くなるのはディスプレイキャンペーンと同じですが、ファインドキャンペーンではリマーケティング以外のターゲティングも積極的に使用しましょう。
これは、先述した通りターゲットCPAで高めに設定してもマイルドに入札がかかる事と、リマーケティングでの配信が出にくいためです。
非リマケ以外のターゲティングを設定する場合は、カスタマーインテントでキーワードやURL指定のリストをターゲットとして設定したり、購買意欲の強いユーザーをターゲットとして使用するといいです。
現に私は、競合他社のキーワードやURLのカスタマーインテントリストで拡大する事ができており、CPAも安価で利益効率が良いです。
GDNではリマーケティング重視から非リマーケティングシフトにしていく必要があると言われていますが、これはファインドキャンペーンも同じなので、早期に適するターゲティングを見つけていきましょう。
ファインド広告まとめ
如何でしたか?
ファインド広告の基本と適切な運用方法についてまとめてみました。
ファインド広告はGDNの中ではまだまだ新興の広告であるため手をつけていないWEBマーケターが多く、伸び代も十分にあります。
競合他社が狙っていない面にもなり得るので、早期に伸ばして差をつけていきましょう。
ではまた!
⏩シェバノート TOPに戻る