・最近アドセンスのクリック単価が落ちてる?
・なぜクリック単価が落ちている?
・Google広告に何が起きている?
といったブロガーさんの悩みや不安を解消します。
今回は、ブロガーでありながらWEB広告運用の仕事をしている私が、Google広告市場から見るアドセンスのクリック単価低下要因について分析してみました。
・ブロガー初心者、最近始めた人
・クリック単価の落ち幅が気になる
・クリック単価が落ちた要因を知りたい
私は本業でWEB広告運用の仕事をしているので実感していますが、明らかに新型コロナウイルスの影響でクリック単価が低下しています。
WEB広告業界にもコロナの影響が少しずつ現れていて、今までとは違う戦略で媒体効率を改善させていく必要があります。
ブロガーにとってアドセンス広告での収益を主軸にする人もいるので、クリック単価が低すぎて困っている方の気持ちを少しでも軽くできればと思いこの記事を書きました。
私は本業でGoogleアドセンス広告の出稿元であるGoogleディスプレイ広告の運用をしているので、クリック単価が落ちている理由の想定が付きます。
本記事では、実際GoogleやYahoo!などの媒体社、WEBマーケターの知人から聞いた情報を元に解説していきます。
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Google広告に何が起こっている?
ブロガーさんの中で噂になってる4月からクリック単価が低下している件ですが、Google広告全体でクリック単価が落ちているのは確かな事実です。
その要因の大部分は新型コロナウイルスの影響であると言っても過言ではありません。
では実際にGoogle広告で何が起こっているのか、簡単に解説していきます。
・過去の掲載状況とは違う
・クリック単価は全体的に低下
・大手企業が広告出稿停止 or 抑制
・掲載されている広告に変化
ちなみに私はWEB広告運用の仕事をしているので、アドセンス広告を掲載している側だったりします。
過去の掲載状況とは違う
WEB広告業界では、基本的に3月と比較して4月のクリック単価はやや上昇傾向になるのがトレンドですが、今年は大きく低下しているのが特徴です。
新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出た事で経済活動がストップし、4月以降からWEB広告宣伝費を落としていく会社が増えている事が主な理由です。
※Google社、Yahoo!社、WEB広告代理店から聞いたので正確です。
先行き不明な状況だからこそインパクトの大きい広告宣伝費はなるべく抑えたいという状況が続いています。
広告宣伝費を使ってもコンバージョンが獲得でき辛い状況にある業種は、広告宣伝費を抑制する、または停止するしかありません。
新型コロナウイルスの影響で明らかに過去とは違うトレンドになっている事も事実です。
クリック単価は全体的に落ちている
Google社曰く、全業界全アカウントの状況を見てもクリック単価が低下しているという事実はある様です。
実際に私の運用するGoogleディスプレイ広告(Googleアドセンス広告の出稿元)アカウントでも昨年同月対比でクリック単価が約70%低下しています。
しかし、広告を掲載する側はコンバージョン率が変わらない場合にクリック単価が低下した方が良いとされているので、私の本業である広告運用状況としては最高なスタートが切れています。
特定のカテゴリーというよりも全体的にクリック単価が低下しているので、ほぼ全てのブロガーさんに影響が出ている様です。
特に私が運営するビーチリゾートブログのBeach Gadgetでは、旅行業界の低下インパクトが強すぎてクリックすらされない状況です。
【広告運用の細かいお話】
クリック単価が低いと運用効率として良いと言われる理由は以下の通り。
コンバージョン単価(CPA)=クリック単価(CPC)÷コンバージョン率(CVR)で表す事ができ、クリック単価を下げる、またはコンバージョン率を上げるとコンバージョン単価が下がる。
コンバージョン率が変わらない事を前提とした場合に、クリック単価が下がるとコンバージョン単価が下がるため、媒体効率が良くなります。
広告運用の詳しい仕組みは以下の記事でまとめています。
大手企業が広告出稿停止 or 抑制
GoogleやYahoo!社曰く、大手企業が軒並み4月以降から月額広告宣伝費を抑制する動きが出ている様です。
広告宣伝費を抑えるためには、広告出稿を停止するか入札抑制でクリック単価を下げるしか方法がありません。
月額広告宣伝費を大量に投下している大手企業でその動きが顕著であったため、全体的なクリック単価が落ちていると想定されます。
基本的に大手企業は入札単価を高めに設定して広告配信しているケースが多く、中堅や零細企業は広告宣伝費が限られているので大手企業よりも入札単価を低く設定して広告配信をしています。
大手企業が入札抑制したり広告停止をしたりすると、全く入札調整していない中堅や零細企業でもクリック単価が低下する傾向にあります。
※広告配信ロジックの詳しい話は割愛します。
掲載されている広告に変化
私が運用しているアカウントでは、4月に入ってからバナー広告よりもレスポンシブディスプレイ広告の掲載量が増加しています。
ブロガーさんにわかりやすく説明すると、バナー広告は画像の中に文字が含まれている画像広告で、レスポンシブディスプレイ広告は複数の画像単体とテキスト文が含まれているリッチメディア広告やテキスト広告を指します。
※アドセンス管理画面の広告の種類から確認できます。
▼画像広告例
画像の中に文字があり、画像以外の箇所にクリックできる場所が無い広告。画像内の文字数に制限が無い。広告色が強いため、クリック率は低い。
▼レスポンシブディスプレイ広告例
画像に加えてタイトルや説明文、ロゴ、CTAボタンがあるのが特徴。
クリックできるエリアが広く、広告色がやや薄いためクリック率が高い。
※この広告は画像内に文言を入れすぎている。
アドセンスの「テキスト」「リッチメディア」などはこの広告フォーマットで配信でき、特にテキスト広告は画像が無い文字だけの広告となる。
何が問題かというと、二番目に紹介したレスポンシブディスプレイ広告はバナー広告と比較してクリック率が高いもののクリック単価は低いため、今までと同じクリック数であってもクリック単価が下がる傾向があるという点にあります。
現に私が広告運用しているアカウントでもバナー広告のクリック単価が¥60であるのに対して、レスポンシブディスプレイ広告は¥25とかなりの開きがあります。
また、例年通りでいくと全広告フォーマットにしめるレスポンシブディスプレイ広告のインプレッション(表示回数)が平均10%台であったのに対して、今年の4月以降は50%まで拡大していました。
※あくまでも私の運用アカウントに限った話です。
全業界で入札抑制の動きが働いた事でクリック単価の低い広告が出やすくなっており、それ故クリックされやすくなっているとも言えます。
アドセンス広告を収益元にしているブロガーさんからすると大打撃ですが、4月も広告運用をしている事業主からするとかなり良い傾向があるため、私も問題ないという認識です。
※ブログ運営視点では泣きそうですが。
アドセンス広告について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせて読んでみてください。
アドセンス広告は今後どうなる?
あくまでも私の想定ですが、新型コロナウイルスの猛威が収まりいつも通りの日常に戻ってくると、クリック単価が上がってくると想定できます。
ただ、緊急事態宣言が解除されたばかりの状況で引き続き先行き不透明であるため、しばらくこの状況が続くのは確かでしょう。
徐々にクリック単価が上がってくるはず
4月で広告宣伝費を抑制してきた大手企業も5月から徐々に通常通りの運用に戻して始めているという話しも聞くので、6月以降から徐々にクリック単価が上がってくると思っています。
ただ、緊急事態宣言が開けたばかりで先行き不透明な状況は変わらないので、回復するにはまだまだ時間がかかりそうです。
現状は年間の広告宣伝費の計画からビハインドしていて集客数が確保できない状況のため、どこかのタイミングで急激に広告宣伝費を使う企業が増えてくるでしょう。
飲食業界や旅行業界は俄然苦しい
経済活動が元に戻ったとしても、居酒屋や飲食を取り扱うグルメサイトや国内移動制限や海外渡航自粛のムードがある旅行会社などは、引き続き苦しい状況が続きます。
広告を打ち出しても人が集まらない業種は、まだまだ広告宣伝費縮小が続くと想定されます。
私は旅行ブロガーなので大損害!
レストラン紹介や海外旅行関連ブログは、向こうしばらくはPV数も増えなければアドセンス広告収益も期待できないでしょう。
アドセンス以外にも影響がある?
話がずれますが、広告宣伝費が低下するという事は、Google広告よりも利益効率の低いアフィリエイト広告の出稿自体が低下するか報酬単価が下がる事は明白です。
現に一部企業はアフィリエイト出稿を取りやめたり報酬単価を下げたりする動きが出ています。
アドセンス広告収益メインからアフィリエイト広告にシフトしたとしても報酬単価は低くなる一方だし、さらには5月のアップデートで大きく低下している様なので、こちらも大損害と言えるでしょう。
アフィリエイトを主軸にしているブロガーさんにとっても厳しい状況が続きます。
新型コロナウイルスとGoogleアップデートのダブルパンチでブロガーさんが辞めていくのも散見される。
アドセンスのクリック単価低下まとめ
如何でしたか?
Googleアドセンス広告のクリック単価が低下した要因を簡単にまとめてみました。
今回の新型コロナウイルスとGoogleアップデートの影響でブログをやめる人が増えている様な気がして心配です。
引き続きブログを続けていく人は状況を見ながらコツコツ継続して記事を書き続けている必要がありそうですね。
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ではまた!
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